平安物語=短編集=【完】




宴が始まりました。

私はお二人のいらっしゃる左側ばかり気になって、詩歌も舞も目に入りません。

そちらからは、聞き慣れた帝のお声と、華やいだ女房達の声や笑い声が聞こえてきました。