時が止まったように、見つめ合っていました。 勿論こちらの御簾は降りたままですから、式部卿宮様に私の姿は見えないはずです。 それでも、本当に見つめ合っているように感じました。 どれくらいの時間だったのでしょう、しばらくして式部卿宮様が微笑んで、御簾を下ろされました。 それを受けて、私達の牛車は再び動き始めました。