私が着いた時、既に何人かのお妃方がいらっしゃいました。 几帳で隔てられてはいるものの、余り広くはないところなのでお互いの存在がひしひしと感じられます。 「登香殿様はこちらへ。」 見知らぬ女房に声をかけられ、帝の御座所に近い所へと案内されました。 その様子に他の御殿の女房達が囁き合っているのさえ、私には誇らしいものでした。 ――私は、帝のご寵愛を特にお受けしているのだもの。 当然だわ。