ある日、父帝と、弟で東宮の尚仁に会いに参内した帰り、何か姫君の手がかりが掴めないかとわざわざ遠回りして帰った。 すると、遠くに立派な紅葉の木が見える。 あの姫君の事を思い出して恋しくて、その紅葉に向かった。 その木は、あまり大きくもない家の庭のものだった。 本当に不思議な程その紅葉に心惹かれて、時明に一枝もらってくるよう命じた。