―― 夜が明ける前に登香殿へ帰らなければならないのですが、お腹に鈍い痛みが残って歩けませんでした。 そこで…異例中の異例ですが…帝の腕に抱かれて、こっそりと帰ったのです。 他のお妃方に知られたらと血が凍る想いでしたが、帝が、他の殿方に抱かれることは断じてお許しにならなかったのです。 …それすらも、当然かもしれないと思う私がいました。