その夜、昼間お話しした姉上の事と、院に見た帝の面影のことを思い出して、寝付けずにおりました。 すると部屋の外で人の気配がします。 誰か女房が来たのかと思って顔を上げて見てみると、院が立っていらっしゃいました。 「院…?」 そのまま黙ってこちらにいらっしゃいます。 まだ話し足りなかったのだろうと、短い髪を軽く整えました。 すると、すぐ側までいらっしゃった院が、そのまま私に口づけました。