平安物語=短編集=【完】




しかしその翌々月の長月には、再び枕から頭が上がらない状態に陥ってしまわれました。

再び自邸にお下がり頂こうとしたのですが、院がお許しにならず、姉上御自身も気が進まないようです。


しかしいよいよ危ない御容態となりましたので、御所の穢れは忌まれておりますし、何が何でもお下がり頂きました。

勿論私は、再びお元気になって頂くつもりでした。


しかし、今にも消え入りそうに儚げで弱々しい姉上を見て、言葉を失いました。