平安物語=短編集=【完】




その翌年の秋頃のことです。

姉上が病にお倒れになりました。


院が非常にお嫌がりになるのを何とかお慰めして、姉上を屋敷に連れて帰りました。

姉上は少し面やつれしてお顔色が悪く、ろくに物もお召し上がりになりません。

私はもう気が遠くなる想いで、許される限り枕元に上がって看病致しました。