平安物語=短編集=【完】




お正月の騒がしさが落ち着いた頃、姉上は二人の御子を連れて、お待ちかねの院の御所へと帰ってゆかれました。

院のお喜びようは並々では無かったとか、伺っているこちらまで嬉しくなる御様子です。


院は御子達を御所に留めようとなさいましたがそうも行かず、三の宮と雪花の宮はこちらに帰っていらっしゃいました。

少し寂しくなっていた屋敷がまた賑やかになって、女一の宮も喜んでいるのでした。

臣下であって身分の劣る太郎君も、実の兄弟のように慣れ親しんで過ごしています。