家でふさぎ込んで過ごしていると、姉上が院を退出して来てくださいました。 姉上は、私の顔を見るなりお泣きになって、私をひしと抱き締めてくださいました。 何も言わなくても分かってくれる姉上は、本当にかけがえのない存在です。 私が、もう出家したいと泣くと、 「あなたが出家するのなら、私もします。 いつも一緒に分かり合って来たあなたと別の世界に生きるなんて考えられません。」 と、本気で仰います。 院の御寵愛を集めている姉上を道連れになんて出来なくて、何とか思いとどまったのでした。