同じ頃、父上の愛人の東の対のお方がご懐妊なさいました。 父上はあくまでもひた隠しになさって、本当に生まれるまで世間には気取らせないおつもりなのでしょう。 それを受けて母上は、穏やかに微笑んで赤子のお召し物などを作り始められました。 母上は、宮様という高貴なお育ちからこんなに穏やかでおっとりしたご性格なのでしょうか。 それとも、内心はやはり思い乱れるところもおありなのでしょうか――。