もうすぐ東宮様の御許に着くという時、先ほど残った女房が、早足で来たらしく追いついて参りました。 「どうでした?」 「はい、女御様が姫宮にお人形をくださいました。 それから、御息所様にはお手紙を。」 見れば、確かに小さくて可愛らしいお人形を抱いています。 お手紙だけ受け取って懐に仕舞い、ともかく御寝所へと入りました。