そして翌日、昼に東宮様がいらっしゃいました。 「姫を私の部屋に連れて参りますね。 途中に弘徽殿があるので、少しご挨拶を致しましょう。」 「ええ、姫が失礼を致しませんようによろしくお願い申し上げます。」 左手は東宮様のお手を握り右手をニコニコと振りながら、楽しそうに歩いて行きます。 私も笑顔で手を振りながら、心は荒んでいました。 姫の心だけは、私のものであって欲しい――