「そうですの。 東宮様には、帝から?」 「あぁ。 姫をくれるのなら責任を持って伝えると仰せであった。」 「そうまで仰るのなら、もう私達の意見などあって無いようなものですわね。 心の整理に時間は要るでしょうけれど…」 そう言いながら、母上は優しい目で私を見つめました。