甘い疲れに浸りながら、殿の寝顔を盗み見ます。 こんな作り物のように綺麗なお顔をなさって、なんて冷たい非情なお心でしょう。 殿の事を思い切れるかもしれないという時になって、こんな風に気まぐれにおいでになって。 私に愛欲の辛さを思い知らせることで、日頃の憂さを晴らしてでもいらっしゃるのでしょうか。 辛くて苦しくて憎くて、…愛しくて。 離れたいのに離れられない、離れたくない。 この苦しみは、一方が死ぬまで続くのでしょうか。