しかしどうしたことか、それ以降もこっそりとお訪ねくださるようになったのです。 本当に辛いと思っていたにもかかわらず、初めて陽の光の中で拝した大納言様に、私は惹かれずにはおれませんでした。 いつからか、大納言様の気紛れな訪れを心待ちにしている自分に気づきました。 ただ、その逢瀬のために、より一層弟をお側近く召し使ってくださるのが、心の支えでした。 本当に情けない我が身の上に成り下がったものです。