数日後、帝が特別に花見の宴を催されると発表なさいました。 おそらくは、中宮様と女一の宮とを会わせて差し上げるための御計らいなのでしょう。 中宮様や宮様はもちろん、お供する女房達までも衣装を新調する大騒ぎとなりました。 その宴に召された楽人や舞人なども、いつになく気合いを入れて練習をしているとのことです。 左大臣家の若君が舞われるとの噂も立ち、話の種といえばこの宴というほどの騒ぎとなりました。