平安物語=短編集=【完】




女二の宮は、弟宮達が楽しそうに遊んでいらっしゃるのを、お隣で静かに微笑みながらご覧になっています。


「下に弟や妹がいらっしゃると、こんなにもしっかりとなさるものなのですね。」

驚いたように中宮様が仰ると、

「いえ、母たる私が頼りないようで、私より大人びていらっしゃる時もございます。

本当に、帝に似ていらして。

もう少し年相応におはしゃぎになってもよろしいのに。」

と、皇后様がお答えになりました。


女二の宮は、はにかんでいらっしゃいます。

その御表情はとてもお可愛らしくて、本当に生い先の楽しみな御様子です。