平安物語=短編集=【完】




そして、女二の宮がいらっしゃいました。

ゆっくりと、扇でお顔を隠して歩まれます。

この姫宮はまだ八歳でいらっしゃるのに、本当に大人びていらっしゃるのです。

ちょこんと皇后様のお隣にお座りになって、中宮様や一の宮にご挨拶なさいました。

そのお顔立ちは本当に帝にそっくりで、幼いながらに侵しがたい気品に満ちていらっしゃいます。

こちらはかえって、皇后様と女二の宮が御姉妹のようにお見えになるのでした。


女一の宮を思い出して拝してみましても、まだいかにもあどけなく背の低い女一の宮とこの女二の宮とでは、まさか五歳も離れていらっしゃるようには見えるまいと思われます。