すると帝が、
「どちらも重々しい御身分ですからね、お気の毒なことです。
しかしせめて、翌年に控えた女一の宮の裳着の腰結いの役は、あなたにお願いしたいと思っているのですよ。
それより前に良い機会があれば、お会いになれるよう計らいますが。」
と仰いました。
すると中宮様はぱっとお顔がが明るくなって、
「本当ですの?
私のような者で務まりますか不安ではありますが、女宮にお会いできるなんて。」
と、嬉しそうに仰るそのお顔立ちは本当にお若々しくていらっしゃいます。
「そんなに喜んで頂けると、嬉しいですね。」
帝も嬉しそうに仰ると、宮様もにこにこと微笑まれるのでした。

