少しして、女一の宮がお出ましになります。
翌年に御裳着を控えていらっしゃる十三歳というお年頃なので、さすがに気恥ずかしくお思いになってか、宮様との間に御几帳を挟んでお座りになりました。
しかし、
「姉宮がそんなふうに宮からお姿を隠してしまわれるのは、本当に悲しく存じます。」
と、宮様がいかにも悲しそうに眉を下げて仰るのですもの、どんな鬼神でも許さずにはいられないでしょう。
それほどに可愛らしい宮なのです。
女一の宮も愛しいとお思いになったのか、半分だけ御几帳を押しやられました。
約半年振りに拝見した女一の宮は、御母君の更衣様にそっくりでいらっしゃいます。
ただ、更衣様の、女の私もドキリとするような女らしい色気はまだおありでなく、あどけなくおっとりとなさっているのでした。

