しかし御結婚から二年ほど経ったある日、御方様のお顔色が優れず、何も召し上がれない日がありました。 元々お体が丈夫でいらしたので私達は慌てきってしまい、どうして良いか分からずおろおろしていた時に、殿が宮中からお帰りになりました。 殿も御方様の御不調を知って大慌てで、御方様の枕元にぴったりと付き添ったまま、祈祷のための僧や陰陽師などをお召しになります。 御方様は、そんな殿を頼もしく思われて、安心しきったように見上げていらっしゃいました。