その年の終わりに、御方様が弘徽殿女御さまのお屋敷をお訪ねなさることになりました。 私もお供申し上げます。 まず御方様が女御さまの御座所を訪ねられた時は、私たちは次の間に控えておりました。 女御さまのところの女房方は皆親しみやすく良い人ばかりで、 「右大将の御方は、素晴らしい方でしょう? なかなかお会い出来なくなってしまったのは悲しいけれど、お幸せそうで何よりですわ。」 などと、私たちにも気さくに話しかけてくれたのです。