「藤壺…」 私の目からは、涙が溢れていた。 ――登華殿…… 黙って立ち上がり、登華殿のもとへ向かった。 「院…!」 早起きしていたらしい登華殿が、ハッとして身なりを正した。 そのお腹は、確かに少し目立っていた。