回復して登華殿に逢うと、登華殿も涙を堪えきれないようだった。 「私…どうしようかと…」 口元を覆って、嗚咽混じりにそう言う女御が本当に愛しかった。 「心配をかけて申し訳ありませんでした。 まだ若いあなたを置いてはいけなくて。」 そう言ってひしと抱きしめた。 「勿論ですわ。 一回り二回りもも若い私を望まれたのですもの、まだまだ長生きして頂かなくては。」 涙が光る顔で、にっこりと微笑んだ。