もっとよく見ようと、歩み寄る。 「お見逃しくださいませ…」 震える声でそう言うが、腕を優しく掴んで下ろさせた。 じっと目を見ると、怯えた瞳で見返してくる。 本当に…更衣に似ている… あまりに緊張したのか、へなへなとその場に座り込んでしまった。 「可愛い人…」 まるで、更衣のようだ。 クスッと笑って女を抱き上げ、近くの局に入た。 見逃すつもりは、さらさら無い。