――…三年後、私は愛しい方の子を身ごもっていました。


「ねぇ…生まれたら、私にも抱かせてね?」

優しい笑顔でそう仰る姫様に、私もにっこりと笑顔を返しました。


どうか、姫様にも幸せが訪れますように…


穏やかな幸せに浸りながら、願いました。





― 大輔の君 ―