その夜は、自室にいました。 連日友人を訪ねれば迷惑になるだろうし、隣人からも、自分をあからさまに避けていると勘違いされないかと心配したのです。 少納言様が隣人を訪ねる前に早く眠ってしまいたいと思うのですが、思えば思うほど眠れなくなって、何度も寝苦しく寝返りを打っていました。 その時、人が歩いて来る気配がしました。 あぁ、と、気が遠くなる心地さえします。 息を殺して丸くなっていました。