早く早くと仰るので申し訳ない気持ちで近寄ると、私の顔をご覧になって 「まあ、泣いていたのね? 着の身着のままやって来るなんて、怖い夢でも見たの?」 と仰います。 どう言おうかと黙り込んでいると、姫様はそれ以上問うことはなさらず、そう言えばと他の話を始めました。 昔から、姫様はお優しくて、人の痛みがよく分かるお人柄で… 姫様の優しさに再び目頭が熱くなりながら、姫様との雑談に花を咲かせました。