そんな頃、あの少納言様がお屋敷を訪ねられました。 私が惹かれていながら、中納言様に押し切られてしまった、あの少納言様です。 奥様と再婚された少将様とのお付き合いのようですが、もしかしたら…と胸がときめきます。 しかし私のような一女房など覚えてはくださるまいとも思われ、はたまた、あの少納言様なら姫様のお相手に…いやいや姫様はもっとご身分の確かな方が…などなど、一人で悶々と思い乱れていました。