「良い月ですね?」 にこにこしながら、御簾を挟んで座られました。 容姿は悪くないし、御身分なんてもったいないくらいなんですが…何となく頼りなくて… ただただお優しくて、好みではないのです。 求婚を受けるつもりは無いので、どう上手くはぐらかすか、頭をフル回転させていました。 ああもう、あっちから声をかけてきたのなら、気分が悪いとか何とか言って逃げられたのに… こんな時、身分の高い姫様が羨ましくなります。 想いを寄せる男性が来ても、女房伝で済みますから…