「え…」 「たまたま帝に召されて参内していた夢占いの名人が退出するところに出くわしたので、昨晩見た夢を話したのです。 そうしたら、間違いなく子を授かったのだろうと。 おそらくは女の子だそうです。」 満面の笑顔で仰る義道様を、唖然として見つめました。 「名前を、考えてきたのです。 静かで平和な幸せを手に入れられるよう、静子…静姫と名付けます。 良いですか?」 一気にお話しになる義道様を見つめたまま、 「静姫…」 と呟くと不意に目頭が熱くなりました。