平安物語=短編集=【完】




日が暮れた頃、義道様がお帰りになりました。

こちらにいらっしゃる前に身だしなみを整えます。


胸をわくわくさせてお待ちしていると、ひどく早足な足音が聞こえてきました。

今にも走り出さんばかりです。

女房達も、「どうなさったのかしら。」と囁き合っています。