支度を終えた義道様は、御几帳の陰に隠れている私を見つけて 「では行って来ますよ。 あなたが手伝ってくださらないので、ひどく時間がかかってしまいました。」 と私の頬に手をあてがいます。 「照れくさくて…」 と赤くなると、にっこり微笑まれ頬に口づけを落として、 「なるべく早く戻ります。」 とお出かけになりました。