――その夜は一晩中、本当に他愛ない話をして過ごしました。 何の花が好きだとか、宮中のお話だとか… 初めは警戒しきってむっつりと黙っていたのですが、宮中のお話のあたりから好奇心を抑えがたく、嬉々としてお話に聞き入っていました。 そのうちに自然と警戒心も緩んでしまい、抱き締められている安心感から、不覚にもうとうとと夢の世界に引き込まれてしまったのでした―…。