ほんのうっすらと空が白んできた時、私は部屋の御帳台の外で座っていました。 ついまどろんでいると、そっと頬に手が当てられました。 「見送ってはくださらないのですか?」 そっと言う声に目を上げると、私の頬に手を当てたまま優しく微笑んでいます。 「…なんのことやら。」 見つめたまま答えると、フッと笑って立ち上がりました。