「お帰りください。 誰にも気付かれないうちに。」 威厳を保つよう努めましたが、微かに声が震えました。 中将様はますます怪訝そうな顔をしています。 「…そんなに私が嫌なのですか?」 ――当たり前じゃない!!! カッとなりそうなのを必死で抑えて、 「寝込みを襲うような方を好む女なんて居りましょうか。」 と睨みました。