「今仰ったことは、本当ですか…?」 しばらくの沈黙の後に俯いて頷くと、ぎゅっと抱き締められました。 「院…?」 「私は…あなたには、嫌われきっているものだと思っていました。 心ならずも親の命令で私に入内したことを恨んでいるのだろうと…。 まさかあなたが。 そうと分かっていたら…。 私は今まで、あなたにさぞかし辛い思いをさせてきたのでしょうね。 本当に…。」 院の肩が震えているのに気付いて、私の頬を涙が伝いました。 それは、幾度と無く流した悲しみの涙ではなく、喜びの涙でした。