しかし…院が心のどやかにお過ごしになるのは、やはり登花殿女御の側なのです。 天皇であった頃よりは周囲の目もうるさくなくなり、心行くままに仲睦まじくお過ごしです。 譲位あそばしたら、もしかしたら…と密かに期待をかけていた私でしたが、もうこれ以降は私達の関係が変わる契機も無かろうと、絶望したのでした。