それからというもの、東宮はよく私を訪ねてくださるようになりました。 とは言っても普段は亡き母君のご実家にお住まいですから、数ヶ月に一度参内なさった折だけですが、本当なら滅多なことではお会いできないことを考えれば、とても喜ばしく光栄なことでした。 我が父太政大臣や弟の大納言も、これ幸いとばかりに東宮のお世話をして差し上げ、帝は大層ご満足のようでした。