川が増水して紫衣と紫衣のおとうさんもお母さんも一緒に流された。


冷たい川の水の中で繋がっていたお父さんの手が離れ、紫衣は独りになった。


冷たい川を独りぼっちで流れての川の真ん中にある岩に体がぶつかり意識を失った。


岩に引っかかった自分の体を私は空から見下ろしている。


死んじゃったんだ。


手を繋ぎあったお父さんもお母さんも側にはいない。


みんな川に流されて死んじゃったんだね。



だったらはぐれてしまったお父さんとお母さんを探そう。


そう思って私は駆け出した。



走って走ってたどり着いた場所で私はとても綺麗なお兄ちゃんに逢った。

そのお兄ちゃんが三成のお兄ちゃんだった。