まずは問診。
いつの時代も同じなんだなって妙な感心をしてしまった。
「胸がムカムカして、体が怠く、頭に霞がかかったようにぼんやりとしています。」
「体を動かすとクラクラしませんか?」
「します。」
そして、城にいる頃から少しずつ症状が酷くなっていることも正直に話した。
「どうして、その時に誰かに話さなかったのですか?」
「原因が私の心だった思っていたのです。」
「と、いうと?」
「三成様と離れて寂しく思っていました。
だから…その…。」
「わかりました。」
恥ずかしくてハッキリ言えない私に斗庵さんは優しく言葉を返してくれる。
そして一通りの話を聞いて、
「原因は恐らく…。」
ドキリと胸が痛いほど跳ねた。
だけど凌庵さんの言葉が斗庵さんの診断を遮った。
「月のものはきているのか?」
月のもの?
一瞬何を言われたのかわからなかったけど、すぐに言いたいことが理解できた私は恥ずかしくて顔を逸らした。
「来ていないだろう?」
「どうしていちいち男性のあなたにそんな事答えなくちゃいけないんですか?」
月のものって、月経の事だよね?
そんな事恥ずかしくて言えないよ!
興奮して言葉を荒げる私を宥めるように斗庵さんは口を開いた。
「姫様、私共の考えは姫様のご懐妊かと…。
月のものが止まっているのなら、その症状も含め間違いないとお答えするために尋ねたのです。」
「か…い…にん?」
「はい。」
呆気にとられる私に斗庵さんは力強く返事をする。
懐妊?
「赤ちゃん?」
「はい、おめでとうございます。」
「嘘?!」
信じられないよ。
私に赤ちゃんが宿ってるの?


