涙が頬をつたい、だけど三成がその涙を唇でそっと拭ってくれる。
「長旅で疲れた体をゆっくりと休めることなく秀吉様に逢い、無理をさせてしまった。」
お前は悪くはないよって話してくれる三成の優しさに私の涙は止まるどころかどんどんと溢れ出し、
「泣かないでくれ。」
苦しそうに顔を歪めて私の頬を掌で覆う三成。
「あなたの優しさが嬉しくて、泣きやめません。」
私は彼の手に自分の手を重ねて微笑みながら言ったんだ。
「紫衣は悲しくても嬉しくても涙を流すのだな。」
三成も優しく微笑みながら私の言葉に応えてくれた。
いつも私の全てを受け止めてくれる三成。
「あなたの側にいると幸せすぎて涙が出るの。」
「では紫衣の涙は枯れることはないではないか。」
「随分と自信家なのですね。」
「紫衣が今そう言ったのではないか。」
「そうですね。
あなたといるだけで涙が溢れるんですものね。」
「俺が紫衣を泣かせているのだな。」
「はい。でもとても幸せな涙です。」
見つめ合って言葉を交わす私達。
三成の顔が近付いて私の唇に彼の唇が重なった。


