楽しい時間はあっという間で、出立の時刻になったのは太陽が真上にきた頃。
昼食は外でピクニックのように食べたいと言った私の我儘を聞き入れてくれて、おにぎりを準備した。
青菜の塩漬けを細かく刻んでご飯に混ぜたおにぎり。
とっても美味しそうに出来たんだ。
お天気もいいし、外で食べたらより美味しく感じるよね?。
想像するだけでウキウキした。
「紫衣、薬どうする?」
紅葉さんの言葉にテンションは一気に下がった。
「いらない。」
「馬に酔うぞ?」
「うーん…。」
「桔梗に言ってもらってきてやろうか?」
「お団子のお薬?」
「はぁ?」
「お団子のがいいな。」
「阿呆紫衣、団子なんてないだろ!」
「そうだよね。」
薬は嫌い、だけど馬も苦手で…。
「殿と一緒だ。心配掛けないためにも薬飲めよ。」
紅葉さんの言うことは尤もで、私はコクンと頷いた。
そして紅葉さんが桔梗さんからもらってきてくれた粉薬を飲んだ。
思ったより苦くない薬で良薬は口に苦しっていうけど、そんなことなかった。
薬も飲んで準備が整った私を部屋に迎えに来てくれたのは朱里さんで、
「もう、みんな揃いましたよ。
殿のお部屋に行きましょうか。」
旅装束に着替えた朱里さんと一緒に三成の部屋に向かった。


