子供みたいにはしゃぎすぎたかなって気になった私は三成の側に戻り、少し大人しくして座った。
そして、飴細工を片手にちょっぴり澄まして見せた。
「紫衣、無理しなくていい。」
「え?」
「嬉しかったのだろう?」
「はい。」
「ならば素直に喜ぶのが皆には一番なのだよ。」
「姫らしくなくても?」
「姫らしくしろと言うたか?」
「いいえ。」
「素直に動けばよい。」
三成の言葉はいつもあたたかい。
「ありがとう!
あのね、飴細工、私作ったことないの!
作ってみたい!」
急に元気を取り戻し、椿さんに駆け寄る私に、
「単純阿呆紫衣。」
待ってましたとばかりに掛けられた紅葉さんの声。
「うるさい意地悪紅葉!紅葉さんは作れるの?
出来ないから意地悪言うんでしょ?」
挑発するように言葉を返してやった。
「紫衣よりは絶対に上手に作れる自信はある。」
まんまと挑発に乗った紅葉さん。
「だったら誰が一番上手に出来るか全員で作って見ようよ。」
私は嬉々として声を張り上げた。
「お前、これを狙ってたのか…
俺としたことがお前にのせられるなんて」
一生の不覚だって嘆く紅葉さんを横目に見ながら、私は椿さんと一緒に準備を進めた。


