今日は朝から何だか頭を使いすぎたのか、それとも色んな事がありすぎたのか、凄く疲れた。
といっても、まだ朝なんだけど…。
部屋からみんな出て行き、今私は三成と二人だけになっている。
彼は私がしがみつくのを咎めることもなく落ち着けと言うように背中を優しくさすってくれる。
懐妊。
三成の赤ちゃんをお腹に宿し、この世に送り出す大切な役目。
私の時代ではまだまだ早いと言われる年齢だけど、この時代では早くもなんともないんだよね。
「子供が欲しいですか?」
意を決して三成に尋ねても、
「紫衣はどうなのだ?」
質問に質問で返される。
頬が熱を持つ。
三成の子供、欲しくないわけがない。
だけど、自信がないのも確かで、
「赤ちゃんは好きです。」
曖昧な応えになってしまった。
「自然に任せるのが一番だと思う。」
私の不安を感じ取ったのだろうか、三成は優しく微笑みながら言葉を紡いだ。
だけど、左近さんが急ぐように言っていたのは理由があるからでしょう?
それに、三成も微笑みを浮かべてはいるけど、その表情は寂しそうで、
「どうして急ぐように言ったんですか?
それに少し寂しそうな顔をしています。」
感じたことをそのまま口にした。
なのに三成は眉を中央に寄せて、
「もうよい。」
話を打ち切ろうとしていて、
「良くない!
あなたはまた一人で何かを背負うつもりなんでしょ?
私にも分けて下さい。
何も出来ないかもしれないけど、あなたが全てを背負い、私だけがぬくぬくとしているのは嫌なの!」
必死に三成に食い下がった。
「よいと言ったらよいのだ!」
だけど三成にピシャリと言い切られ、
「こんなの夫婦じゃないわ。」
私は心にもないことを発してしまい、
「この話は終わりだ。」
部屋から出て行く三成の背中を見送った。
初めてだ。
三成が話の途中で部屋を出て行くなんて、今までなかった。
夫婦じゃないなんて酷い言葉言われたら当然だよね。


