三成の言葉に肩を落とす桔梗さん。
気まずい空気が部屋中を覆っていた。
「阿呆紫衣、俺は嫌な感じなんだ?」
俯き、床とにらめっこしていた私は紅葉さんの言葉にギクリと肩を震わせ、
「えっと…。」
応えられなくて視線を左右に動かした。
「嫌な奴かー…。」
追い討ちを掛けるように溜め息混じりに落とされる言葉。
「だって、そう思っちゃったんだもん。
思ったら口から出ちゃったんだもん!」
「だから阿呆って言われるんだよ!」
「うるさい、意地悪紅葉!」
「阿呆紫衣!」
開き直って逆ぎれする私に紅葉さんも応戦する。
そんな私達を左近さんや朱里さん、三成は笑いながら見ていて、桔梗さんは彼の言うところの間抜け面を晒すようにポカンと口を開けてみていた。
「桔梗、口が開いてるぞ。」
左近さんの言葉に桔梗さんはバツが悪そうに表情を整え、何もなかったかのように澄まして見せた。
その変わり身の早さに私達は顔を見合わせて笑ったんだ。


