「さて、荷物が届いたんだね。
早く荷物を置いて二人は部屋から出てっておくれ。」
だけど朱里さんは二人の様子を気にも止めずに手をパンパンと打ち鳴らしながら言葉を落とす。
「チッ…」
舌打ちをしながら紅葉さんは部屋から出て行き、桔梗さんはまた頭を深く下げてから紅葉さんに続いた。
そして、部屋の襖は閉められずすぐに部屋に戻ってきた二人の手には木箱や籠で出来た箱が沢山持たれていた。
ドサドサと床に置かれるその荷物に私が目を丸くしていると、紅葉さんはニヤリと笑いながら部屋を出て行った。
「それでは失礼いたします。」
やはり桔梗さんは丁寧な挨拶をしながら部屋から出て行く。
そして今度は襖が綺麗に閉められた。
朱里さんと二人になった私は、やっぱり状況についていけずに頭の中は?で埋め尽くされていて、
「さて、準備にかかりますか。」
腕まくりをする朱里さんをボーっと見つめていた。
またパンパンと手が打たれ、襖の向こうから今度は数人の女の人の声が聞こえた。
「失礼します。」
言葉のする方に視線を向けるとドヤドヤと数人の女の人が入ってきて、
横一列に綺麗に整列して床に手をつき、深く頭を下げていた。
「あの…。」
急な展開続きで思考がついていけずパニックを起こす私に聞こえたのは朱里さんの声で、
「始めましょう。」
その声と共に座っていた女の人達は立ち上がり、あっという間に私の周りを取り囲んだ。


