部屋までの廊下を桔梗さんと二人で歩いた。
来るときと違って足元を桔梗さんが照らしてくれる。
「では、また明日の朝呼びに参ります。
ゆるりと体を休めて下さい。」
部屋の前で丁寧に挨拶をしてくれる桔梗さん。
「ありがとう桔梗さん。桔梗さんも早くお風呂に入ってゆっくり休んでね。
おやすみなさい。」
声を掛けて頭を深く下げてから部屋に入った。
布団に潜り込んで桔梗さんの事を考えた。
今日は桔梗さんに驚かされてばかりの一日だった。
だけど、やっぱり桔梗さんもいい人で、三成の周りには優しい人が集まってるって思えて嬉しかった。
三成が優しいから、きっと周りも優しくなるんだ。
不器用だけど優しい三成。
彼の本当の姿をみんなが知らなすぎる。
彼を知ると誰もが彼を好きになるはずなのに凄く残念だ。
「おやすみなさい。
三成。」
枕元に置いた金平糖の瓶を眺めながらそっと呟いて瞼を閉じた。


