勝利の女神になりたいのッ!~第1部~



「ごめん、俺ホント女々しいよな。」


「いえ…。」


邪魔者だって思ってた紫衣。


自分がいなくなれば幸せになれるって思ってたんだ。


皮肉な事に私と紫衣は同じ思いを抱えていた。


だけどそれは紫衣の勘違い。


だって、こんなにも紫衣は愛されてる。


やはり私は間違った選択をしたのかもしれない。

私と紫衣は同じなんかじゃない。


それに私も長吉さんには愛されていた。


長吉さんの幸せを祈ってここへ来たんだ。


「真衣ちゃんは元気なの?」


「ずっと泣いてた…。」

「真衣ちゃん笑ってたじゃない。」


卒業式の日、良君に別れを告げた時笑ってた真衣ちゃん。


紫衣も私もいなくなって二人は楽しく過ごすんだって思ってた。


「真衣は脅えてたんだ。ずっと紫衣を恐れてた。そうさせたのも俺なんだ。」


「良君は紫衣が好きだったの?
だけど、あの頃…」


良君は真衣ちゃんを優先してたでしょ?


言葉を続けることが出来なくて飲み込んだ。


責めるような言葉は言いたくなかった。


だけど私が何を言いたかったのか悟ったように良君は応えたんだ。


「紫衣ちゃんの言うとおりだよ。俺はあの頃真衣を優先してた。
紫衣の穏やかさに飽きてたんだ。
勝手な奴だろう?」