「ごめん、俺ホント女々しいよな。」
「いえ…。」
邪魔者だって思ってた紫衣。
自分がいなくなれば幸せになれるって思ってたんだ。
皮肉な事に私と紫衣は同じ思いを抱えていた。
だけどそれは紫衣の勘違い。
だって、こんなにも紫衣は愛されてる。
やはり私は間違った選択をしたのかもしれない。
私と紫衣は同じなんかじゃない。
それに私も長吉さんには愛されていた。
長吉さんの幸せを祈ってここへ来たんだ。
「真衣ちゃんは元気なの?」
「ずっと泣いてた…。」
「真衣ちゃん笑ってたじゃない。」
卒業式の日、良君に別れを告げた時笑ってた真衣ちゃん。
紫衣も私もいなくなって二人は楽しく過ごすんだって思ってた。
「真衣は脅えてたんだ。ずっと紫衣を恐れてた。そうさせたのも俺なんだ。」
「良君は紫衣が好きだったの?
だけど、あの頃…」
良君は真衣ちゃんを優先してたでしょ?
言葉を続けることが出来なくて飲み込んだ。
責めるような言葉は言いたくなかった。
だけど私が何を言いたかったのか悟ったように良君は応えたんだ。
「紫衣ちゃんの言うとおりだよ。俺はあの頃真衣を優先してた。
紫衣の穏やかさに飽きてたんだ。
勝手な奴だろう?」


